年齢とともに変わる「骨盤底」──尿漏れの原因と対策
女性の体は、年齢とともにさまざまな変化を迎えます。
「筋肉の衰え」がその一つですが、実は尿漏れの原因はそれだけではありません。
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筋肉だけじゃない、支える力の変化
筋肉のピークは20代。そこから少しずつ筋力は落ちていきます。
でも、尿漏れに関わるのは筋肉だけではなく、体を支える“線維”の質の変化も大きなポイントなんです。
骨盤を支えるのに重要な「線維」は、主にこの2つ。
• コラーゲン:強度担当。切れにくく、骨盤底や靭帯に多く含まれます。
• エラスチン:弾力担当。伸び縮みして、元の形に戻る性質があります。
このバランスがあってこそ、骨盤底はしっかり支えられているのです。
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更年期とともに質が落ちる線維
更年期になると、女性ホルモン「エストロゲン」が減少します。
すると、このコラーゲンやエラスチンの“質”が落ちて、支える力がガクッと低下します。
「なんとなく緩んできた気がする…」
そんな体のサインが出やすくなるのも、この時期です。
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生活習慣の負担もじわじわ影響
ホルモンの変化だけではありません。
日々の生活習慣も、骨盤底に少しずつ負担をかけていきます。
• 慢性的な炎症 → コラーゲンが硬くてもろくなる
• 肥満・便秘 → 腹圧が高くなり、支える力に負担がかかる
• 咳の習慣、座りっぱなし、運動不足 → 骨盤底への圧力が続く
こうした小さな要因が積み重なることで、骨盤底の機能が低下してしまいます。
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尿漏れが起きるメカニズム
まとめると、尿漏れは次の三つ巴によって起こりやすくなります。
1. 骨盤底筋群の弱化
2. コラーゲン・エラスチンなど線維の質の低下
3. 生活習慣による負担の蓄積
この3つが重なることで、支える力が限界を超えてしまうのです。
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対策のポイント
尿漏れ対策というと「骨盤底筋を鍛える」が真っ先に浮かぶかもしれません。
もちろんそれも大切ですが、それだけでは足りません。
• 炎症を起こさない生活
• 腹圧を高めすぎない工夫(便秘・肥満・姿勢の改善)
• 咳やくしゃみなどの衝撃に備える身体づくり
年齢、ホルモン、生活習慣――。
3方向からバランスよくケアしていくことが、これからの世代に必要です。
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身体はひとつながり。
どこか一か所だけを鍛えたりケアするのではなく、全体をみて整えていくことで「日常の快適さ」が守られていきます。
「少し気になる」そんな段階で対策を始めることが、未来の自分へのギフトです。
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🌿 オハナでは、呼吸法を取り入れながら姿勢改善に取り組んでいます。
正しい呼吸は、骨盤底への負担を減らし、筋肉の働きを引き出す土台づくり。
姿勢が整うことで、骨盤底も自然と支えやすくなります。
「何から始めればいいかわからない」「ちゃんと整えたい」
そんな方も安心してご相談くださいね。
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