更年期とGERDは、実は深くつながっています
更年期前後(45~54歳)の女性で
胃食道逆流症(GERD)が増えていることが、
世界疾病負荷研究(GBD)という国際的な大規模データから分かっています。
この時期にGERDが増える背景には、
更年期特有の「ホルモンの変化」と「自律神経の乱れ」が関係していると考えられています。
女性ホルモンの変化は、消化管にも影響します
更年期に入ると、
女性ホルモン(エストロゲン)は
大きく揺らぎながら、少しずつ減少していきます。
エストロゲンは、
にも関わっているホルモンです。
そのためホルモンバランスが崩れることで、
胃酸が逆流しやすい状態になってしまうことがあります。
自律神経の乱れが、症状を強めることも
といった、自律神経の乱れが起こりやすくなります。
自律神経は、
胃酸の分泌や消化管の動きをコントロールしているため、
乱れることで、
といった症状が強く出やすくなります。
「検査では大きな異常がないのに、つらい」
そんな状態が続く背景に、
自律神経の影響が隠れていることも少なくありません。
だから「薬だけ」では苦しさが残ることも
胃酸を抑える薬(PPI)は、
症状を和らげるためにとても大切な治療です。
ただし、
ホルモンの揺らぎ
自律神経のアンバランス
そのものを整える治療ではないため、
「薬を飲んでいるのに、すっきりしない」
と感じる方もいらっしゃいます。
体への負担が少ない「内視鏡治療」という選択肢
近年注目されているのが、
切らずに行える内視鏡によるGERD治療です。
お腹を切らないため、
手術が怖くて、これまで踏み切れなかった方
年齢的に大きな手術は避けたい方
にとって、心理的な負担が少ない治療法といえます。
実際に、
約半数の方がPPIを中止
多くの方が「必要なときだけ服用」へ移行
できたと報告されています。
すべての症状は「別々」ではありません
更年期の不調は、
それぞれ別々に起きているようで、
実は体の中でつながっています。
だからこそ、
といった、
複数の視点からのアプローチが大切になります。
「もう一つの選択肢」を知ることが、安心につながる
今すぐ治療を決めなくても大丈夫です。
「更年期だから仕方ない」
「年齢のせいだから我慢する」
そう決めつけなくても、
体に合った選択肢を探せる時代になっています。
自分の体と相談しながら、
無理のない方法を選んでいきましょう。