隻手音声(せきしゅおんじょう)から紐解く、50代ゆらぎ世代のセルフケア
日々、お客様とお話しする中で、必ずお伝えしていることがあります。
「セルフケアは、痛くなってからするものではなく、痛くならないためにするものですよ!」
でも、多くの方が「痛みが出てから病院へ行けばいい」「医師に言われたとおりにやれば治る」と思いがち。
本当にそうでしょうか?
隻手音声(せきしゅおんじょう)とは?
禅の公案に「隻手音声(せきしゅおんじょう)」という問いがあります。
「片手の音を聞いてみなさい」 というものです。
でも、片手だけで音は鳴るでしょうか?
普通は両手を叩いて音が出ます。でも片手だけでは音がしない…?
ここで大切なのは、「音が聞こえるかどうか」ではなく、「自分の感覚をどう磨くか」 ということ。
私たちは普段、「こうすれば音が鳴る」「こうすれば体が良くなる」と、固定観念に縛られています。
でも、本当に大事なのは**「自分はどう感じるか」** なのです。
50代ゆらぎ世代にとってのセルフケアとは?
50代になると、体の変化を感じやすくなります。
でも、「こうすればいい」と言われたセルフケアを続けても、思うように改善しないことはありませんか?
実は、「そのセルフケアが本当に自分に合っているのか?」 を見直すことが大切なのです。
ただ「誰かが言ったから」「医師に指示されたから」と機械的に続けても、自分の体が求めているケアとは限りません。
片手の音を聞こうとするように、「今の自分の体はどう感じているのか?」 に耳を傾けてみてください。
セルフケアは、未来の自分を守る習慣
痛みを感じるのは自分自身。
誰かが代わりに感じることはできません。
だからこそ、「自分の体に責任を持つ」 ことが、セルフケアの第一歩。
痛みが出る前に始めることで、小さな変化にも気づきやすくなり、予防につながります。
特に50代は、ホルモンバランスが変化し、体調がゆらぎやすい時期。
「痛みを感じる前に、自分を守る」 という意識を持つことが大切です。
セルフケアは難しいことではありません。
✅ 毎日の姿勢を意識する
✅ 軽いストレッチを取り入れる
✅ 食事や睡眠を見直す
このような小さな習慣の積み重ねが、大きな効果を生み出します。
セルフケアを続けると、感謝の気持ちが生まれる
私自身、昨年、両方の浮遊肋骨をぶつけてしまい、呼吸するのもつらい時期がありました。
そのとき、「痛みなく息が吸えることが、どれほどありがたいか」と実感しました。
人は、何か問題が起きて初めて感謝を感じます。
でも、何もないこと自体が、どれだけ幸せなことか ——。
そんなことにも気づけるのが、セルフケアなのです。
「隻手の音」を聞くように、自分の体の声を聞いてみよう
隻手音声の問いかけのように、セルフケアもまた、「こうすれば正解」という決まった形はありません。
大切なのは、「今の自分が、何を感じているか?」 です。
「これでいいのかな?」と迷ったら、一度立ち止まってみてください。
深呼吸して、自分の体に問いかける。
「今、私に必要なことは何?」と。
その小さな気づきこそが、未来のあなたを支える大切なセルフケアになります。
まずは、小さな行動から。
未来の自分のために、今日から始めてみませんか?