つぶ」と「ぶつ」 〜 これからの人生をしなやかに生きるために 〜
日々の出来事や経験、感情——
これらはすべて「つぶ」のように、小さく連なりながら、私たちの人生を形作っています。
でも、この「つぶ」はあまりにも小さく、意識しなければ見逃してしまうことも。
何気ない日常の中にある小さな幸せや気づきも、気づかぬまま通り過ぎてしまうことがあります。
「つぶ」とは?「ぶつ」とは?
ある人が「一つひとつの出来事を “つぶ” として見ていくことが大切だ」と話していました。
「つぶ」とは、連続してつながっているもの。
たとえば、家族との何気ない会話、朝のコーヒーの香り、ふと目にした美しい風景。
スーパー銭湯での心地よい身体の開放感。上げればきりがありません。
日常の小さな出来事が積み重なり、私たちの人生になっていきます。
では、その反対は?
それは 「ぶつ」。
「ぶつっ」と切れる、突然途切れることを指します。
人間関係、仕事、考え方……これまでの流れが途切れると、不安になったり、戸惑ったりすることもあります。
でも、「ぶつ」と切ることは、決して悪いことではありません。
むしろ、何かを手放すことで、新しいものが入ってくることもあるのです。
✔ ずっと続けてきた習慣を見直すことで、新しい自分に出会えたり
✔ 執着していた考えを手放すことで、心が軽くなったり
「つぶ」としてつなげていくことも大切だけれど、時には「ぶつ」と切る勇気も必要。
どちらが正しい・間違いではなく、今の自分にとって心地よい選択をすることが大切 なのかもしれません。
1日の始まりに呼吸をとりいれて
50代になると、心や体の変化をより敏感に感じるようになります。
これまで当たり前だったことが、ふと違和感を持つようになったり、逆に大切に思えるようになったり。
そんな時こそ、朝のはじまりに「呼吸」を意識してみるのがおすすめ です。
朝、目が覚めたら、まずは深く息を吸って、ゆっくり吐く。
それを数回繰り返すだけで、心と体が整い、スッと軽くなります。
私は呼吸法に出会い「つぶ」を感じやすくなりました。自ずと「ありがとう」をつぶやいています。
呼吸は「今、ここ」に意識を戻してくれるものと言われています。疑問に思う方もいらっしゃるかも。
どんなに忙しい日々の中でも、自分の内側に意識を向けてみましょう。案外身近なところに、自分にとって大切な「つぶ」に気づきやすくなる のかもしれません。
内観することで広がる世界
内観していると、意識が自然とそちらに向かうものです。
面白いもので、内観が必要としている方々とどんどん出会う機会が増えているようです。
そして、毎朝、新しい1日の始まりとしてエネルギーを回し始める。
そんな時に、自分の内側に静かに意識を向けることで、必要な気づきやご縁が引き寄せられていくのでしょう。
これからの人生、日々の「つぶ」を大切にしながら、時には「ぶつ」と切る勇気も持つ。
そのバランスを、自分らしく探していけたらいいですね。
あなたは今、どんな「つぶ」を大切にしていますか?