心と身体に変化を起こす方法
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記憶を書き換えるという新しい視点
──みなさんは「記憶は書き換えられる」と聞いて、どう感じますか?
「えっ、そんなことできるの?」と驚かれる方もいるかもしれません。
ここでいう“書き換え”とは、過去そのものを変えることではありません。
出来事の解釈を変える
感情の記憶をやわらげる
身体に残る反応(緊張や不安など)を手放す
つまり、今の自分にとって心地よいストーリーに“編集し直す”ということ。
これが心と身体をより楽に、軽やかにしていく鍵になります。
心と身体は、いつも影響し合っている
心と身体は、切り離せるものではありません。
どちらかが変わると、もう一方にも影響が波のように広がっていきます。
私は整体やボディワークを通じてお客様の身体と向き合う中で、何度もこう感じてきました。
身体を動かすと、感覚や意識にスイッチが入る
意識が変わると、感情が揺れ動く
感情が変わると、思考のパターンまで変わっていく
まさに“連鎖反応”のように、心と身体は互いに影響し合いながら変化していくのです。
記憶を書き換える難しさ
心理学の世界では「出来事の解釈を変えること」が大切だと教えられます。
けれど、深く刻まれた記憶ほど、そう簡単には変えられません。
そもそも、変える必要はあるのか
変えようとすること自体が、かえって苦しいのではないか
そんなふうに感じる方も少なくありません。
だからこそ、別の入り口──“身体”からのアプローチが意味を持ちます。
身体からのアプローチ
心と身体がつながっているからこそ、身体の反応を整えることで心も整います。
整体やボディワークで身体を整えると、無理に記憶を変えようとしなくても、自然に心の緊張がほどけ、感情や思考がやわらいでいくことがあります。
特に「痛み」には、感情や記憶が深く関わっています。
だからこそ、身体の感覚を変えることは、記憶の書き換えにも大きな効果を発揮します。
もちろん、痛みが強いときや医療的な対応が必要なケースもあります。
それでも、セラピー的なアプローチと組み合わせ、身体と心の両面から働きかけることには、大きな価値があるのです。
私自身、日々の臨床を通して、その効果を高めていけると信じています。
まとめ
記憶の書き換えは、過去を変えることではなく「今の自分に合った解釈に変えること」
心と身体はつながっているため、身体を動かすことが変化の入り口になる
深く刻まれた記憶も、身体の反応を整えることで、自然と心がほどけていく
心と身体を連動させることで、私たちはもっと自由に、もっと軽やかに日々を歩んでいきましょう。
🌿 日々の中で「何か変えたい」「もっと楽に過ごしたい」と思ったとき、心だけではなく身体にも目を向けてみてください。
変化のきっかけは、案外、身体の小さな動きや感覚の中にあるのかもしれません。