タイトルを考えた時これだと思いました。
笑ってしまいましたね。
毎日、お疲れ様です。
「触れる」ことは、その人の“生き方”がにじみ出るもの
セラピストという仕事は、
テクニックや知識だけで成り立つものではありません。
どんなに手技を学んでも、
どんなに言葉を尽くしても——
その人の“生き方”や“在り方”は、
自然と手から伝わってしまうもの。
私はそのことを、施術のたびに実感していました。
だからこそ、最近は今まで以上に、
「自分自身のケア」を大切にしています。
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完璧じゃなくていい。今の“自分”を感じていたい
かつての私は、「完璧」をどこかで求めていたように思います。
でも、どんなに頑張っても、完璧なんてどこにもない。
そう気づくまでに、私はずいぶん時間がかかりました。
8年目にしてようやく、肩の力が抜けてきたように感じています。
どんなに手を上手に動かしても、
どんなにきれいな言葉を使っても——
その場しのぎでは、相手の“奥”までは届かないでしょう。
そんなことに、ようやく気づいたのです。
では、どうしたらいいのか?
私が出会ったのが、「呼吸法」でした。
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呼吸に立ち返る。それが“本来の私”を取り戻す方法
呼吸は、自分でコントロールできる
唯一の身体のシステム。
緊張したり、焦ったり、
心臓がドキドキして落ち着かない時。
そんな時こそ、まず「ひと呼吸」。
ゆっくり胸に空気を入れて、
吐くときは、ほんの少し頭を下げてみる。
おへその少し下、**丹田(たんでん)**に意識を向けながら、
ふーーっとやわらかく吐き出していく。
たったこれだけで、
心も体も、じんわり落ち着いていくのを感じられます。
…きっと、あなたにもそんな経験があるのではないでしょうか?
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呼吸は、“自分に戻る”スイッチ
毎日、忙しくしていると、
呼吸が浅くなっていることにすら気づかなくなります。
でも、日々を丁寧に生きていると、
呼吸の“繊細さ”に気づけるようになる。
すると不思議なことに、
「ありがとう」と思える瞬間が増えてくるんです。
誰かに助けを求めなくても、
慌てなくても、
まずは“自分の呼吸”が助けてくれる。
世間の喧騒が、ふっと静まる。
だから私は、「呼吸を整えること」から
自分の毎日を整えるようになりました。
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セラピストという仕事は、“自分を整える”ことから始まる
これこそが、プロ意識なのかもしれません。
お客様に“触れる”ということは、
自分の在り方すべてが伝わるということ。
だからこそ、まずは自分に深く触れる時間を持つ。
これが、私の日々のルーティンです。
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50代、人生もキャリアもまだ深まるこの時期だからこそ
今の私たちは、ただがむしゃらに走る年代ではない。
これまでの経験を、じっくり味わいながら
“今の自分”を大切に生きていける年代です。
だからこそ——
自分を整える時間を、ぜひ大切にしていきましょう。
あなたの手が、あなたの言葉が、
もっとやさしく、もっと深く届いていきますように。